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2009.8.10
心の核3 男の役割
母はいい母ぶって振舞っているが、内心は面倒なことだ、子供を作るのが早すぎたと思っていれば、いい母ぶることも内心思っていることも全部胎乳児に転写される。
母は過去のことばかりにこだわり、恨みつらみを事あるたびに言う。これも乳児に転写される。
母は、死にたい、と思った。夫はちっともかまってくれない。他所にも女がいるようだ。母にはもう父も母もいない、ということも。
ありとあらゆ思いが乳児に転写されていく。
母に感情の流れの停滞が起こると乳児にも起こる。このような停滞(一貫性がないとか、同じことを繰り返すとか、怒りや悲嘆であけくれるとか)が長く続くと乳児の内臓、自律神経系に影響を及ぼすことになる。この言い方が不完全ならば比喩的に「乳児は異常の世界を隔てる壁を低くしてしまう」。いわば異常の世界にいつでもいける通路を作ってしまうのである。
母と胎乳児期との関係はこのようなものである。
母の気持ちの安心を夫が保証できるなら、子は気持ちの安心を基盤に、何事もできるようになるはずだ。死のうと思うこともない。いじめる、いじめられるもない。どんなトラブルがあろうと生きぬいていくはずだ。
多くの人が時々、短期間の好不調をもつことがある。普通、人はどうにか暮らしているのであり、無意識になる心の核が前面にでないように意識的にコントロールする。そのコントロールが一番困難な時期が思春期である。この時期に核の部分が無意識に出てくることに人はなんとか頑張って、親離れを果たしていくのである。
男は女から気持ちの安心を与えてもらうが、母たる女には気持ちの安心を与えることが役割となる。それは経済で、そして愛情で、となる。
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