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2008.5.02
クリニカルマッサージ
治療を目的としたマッサージのことをクリニカルマッサージと呼ぶ。分厚い解説書が出版されていて、人体が筋肉や骨を写真にはりつけているので、どこを触っているか、どこを押しているかなどのポイントがわかりやすい。
結構いいところまで解説しているのだが、これを書いた人はあまりスポーツを知らないらしい。もう少しのところで核心に届くところを、届ける術を知らないように見える。気がついているのだが、間違った表現の仕方をしている。
例えば、体重をかけて力を使えば、施術者のほうに余分な力を使わずにすむ」 といいながら、「体重の移動は大切で」と 続いていく。
マッサージにおいて大切なことは「体重をかけると力は伝わらない」ということだ。試してみればわかる。体重をかけていくら相手を押してもその力は体重分に相当しないのである。
ところが正中線(軸、センターとも呼ぶ)をとって手の五指を開いて、肘を利用して押すと、力は倍増する。相手に立ってもらい、両腕を前にして両指を挟んでもらってやってみるとよい。
スウェーディシュマッサージは筋膜全体の浅筋膜用のマッサージであるのに対して、クリニカルマッサージは部位別の深筋膜にも働きかかけるものである。ストッキングを想像すればよい。そきにひとつの穴があくと伝線が起こる。これは体にはよくない、というのである。
読んでいて参考になるところも多いが、私達のボディーチューニングの方が現実的であると思う。ボディーツーニングも一種拮抗筋を使って身体の筋肉を調整する方法である。当然、影響は筋膜にも直接的に及ぶ。ただ問題はボディーチューニングは「被施術者に動いてもらう」という困難さと積極性が要求されることである。エステは「受身」の世界である。1回だけ積極的に動かし方を知れば、あとは車を運転するように動くようになるのだが、その説得が必要である。クリニカルマッサージはその点においては完全に「受身」である。
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